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平成29年度 オーストラリア演習体験記 ~後半~

平成29年度 オーストラリア演習体験記の後半です!

4.市場、スーパー、農業祭の見学

メルボルンのビクトリア・マーケットとアデレードのセントラル・マーケットを見学した。

カンガルー、クロコダイル、エミュー等の、現地ではゲームミートと呼ばれている肉を市場で買って食べた。

肉の味に違和感は無かった。肉の処理手順が決められていて、日本の野生動物の肉よりも衛生的に管理されているとのことだったが、動物を殺してからの保存状態が一定に保てないという課題もある。

また、カンガルー肉から抗生物質が検出されたというニュースもあり、さらに安全性を高める必要がありそうだと感じた。下の写真はクロコダイル肉のジャーキーの袋である。

街中のスーパーマーケット、コンビニエンスストアー等で買い物をした。

市場でもそうだが、原則として、肉、野菜等はパックされていないで、秤に載せて重さを量って買うスタイルであった。包装材も紙等で、環境に配慮されていると感じた。

以下の写真は、アデレードのセントラル・マーケットで買ったハム、チーズ、バナナなどの食材で、ある日の昼食である。

大学の食堂で食事をしたときには、ベジタリアン向けの料理や、中華風のスープ料理が必ず出されることが、印象に残った。そのことから、ここが多民族の生活している場所なのだということが感じられた。

 

ロイヤル・アデレード・ショウという農業祭に参加した。

搾乳体験、羊の毛皮の品評会、穀物の種類当てクイズのブース等、大人から子どもまで、幅広い年齢層が楽しめるイベントであった。特に、子どもたちにとっては、各場所でスタンプを集めて、以下の写真のような、様々なプレゼントをもらえるという楽しみもあった。鉛筆、ジグソーパズルなどの他に、右端の真ん中に置いてあるのが刈りたての羊毛であり、手でちぎって渡されたのにはびっくりした。

きっとオーストラリアの子どもたちの身近に農業があって、遊園地やテーマパークに行くような感覚で、ここに来ているのだろうなと思った。しかも、ずっと健康的であり、まさに自然と触れ合えるイベントであった。

5.その他

大学構内のユーカリの木に以下の写真のようにコアラがいたが、それはきっとオーストラリアの人たちには当たり前のことであり、周囲では誰も騒いだりしていなかった。

野生動物公園では、カンガルー、エミュー、鳥、ポッサムといった動物たちに、以下の写真のように自分たちの手で餌やりをすることができた。それは、日本人の自分には、特別な経験に感じられた。

 

6.全体を通して感じたこと、これからのこと

 

6‐1 人と動物との関係を考えさせられた。

例えば、オーストラリア・ワインのボトルには、下の写真のように動物の絵が描かれていることが多いが、現地で過ごした今では、これもオーストラリア人たちと動物たちの間の距離の近さを示しているように感じられるようになった。彼らには、動物たちが身近な存在なのだ。

 

6‐2 海外で学ぶことも視野に入れたくなった。

 

その理由の一つ目は、人と動物の距離感に日本とは違いがある所で学びたいということである。また、二つ目は、食や生命に関わる課題へ、今回の講義で説明を受けたphenology(生物気候学)のように総合的なアプローチをしていることが、魅力的であると感じたからだ。