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平成29年度 食料生産実習体験記 ~後半~

平成29年度 食料生産実習体験記 後半 です!

 

 

 

2日目は、朝から牛の基本について学びました。
牛肉の歴史から、肉牛の繁殖、牛肉の格付けの仕方など、肉牛について様々なことを教えていただきました。

 

昼からは、雄牛の去勢と血液検査を行いました。
去勢は、獣医師の方や、農場の方のアドバイスを受け、手助けしてもらいながら、去勢の全工程を私たちの手で実際に行いました。
医療器具がたくさんあり、本当に手術現場のような環境でした!
大学に入学してから初めて獣医らしいことに触れることができたので、とても刺激を受けるとともに、
これからの勉強に対するモチベーションが上がりました!

 

去勢の際に、牛の採血も一緒に行いました。
血管に針を素早く的確に刺すことは、熟練の技だなと思いました!
採血した血液を、最新の臨床化学分析装置に入れると、
あとは装置が勝手に調べたい血液中の成分の量や濃度の数値を出してくれ、
技術の進歩に驚くばかりでした!

 

農場では、異変が認められた牛の血液をこの装置で分析し、どこが悪いのかを見るそうです。

2日目の夜は、農場の方や先生と一緒にバーベキューをしました。
お肉を食べることが出来るのも農場の方の毎日の心こもるお世話と、牛たちの命のおかげだと思うと、
すごく感謝の気持ちでいっぱいになりました。
実習の中で一番楽しい良い思い出となりました!

 

3日目の朝は、トラクターの操作方法について学びました。
普段、見かける機会すら少なくなったトラクターに乗るというめったに無い体験をさせていただきました!
操作方法はそれほど複雑ではなく、丁寧に教えていただいたおかげで、短時間で運転できるようになりました。
また、トラクターを使用した畑の耕うんの仕方も教えていただきました。

昼からは、牛の体重測定をさせていただきました。
体重測定は、神戸大の農場では約1か月に1回行っているそうで、
前月からの体重の変化を見て、異常がないかどうか、ちゃんと成長してくれているかどうかを調べているそうです!
体重測定の際は、牛舎の房から牛を出し、測定器に乗せます。

 

牛は体格は大きいですが、性格は臆病であるため、普段は人の方には寄ってこず避けます。
その性質を利用して、牛の後ろから“歩いて“ついていくと、その方向に牛を誘導することが出来るのです!!

 

実習全体を通して・・・

 

実習で学んだことを一言で表すと「食料の大切さ」です!

牛一頭育てるのにも、多くの人が毎日、時間や労力を費やしていて、
動物の命が犠牲になっているということを、身をもって感じました。
でも残念なことに、世界的にみて日本は残飯が多い国です。
当たり前のように目の前にあるご飯についてもう一度一人ひとりが真剣に考えてみるべきだと思いました。
最後に、神戸大学附属農場の方には貴重な体験をさせていただき感謝いたします。