実習体験記
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令和元年度 国際食料流通演習 タイ班 体験記#1
令和元年度 国際食料流通演習にて実施しましたタイ班の体験記です。
獣医学類 2年生の方が執筆してくださいました!
私は海外進出している日本の企業がタイでどのように生産を行っているのかということに興味があったので、
3か国の選択肢の中からタイを選びました。タイには8月31日から9月7日の8日間訪問させていただきました。
1日目(8月31日)
久しぶりの海外だったので、楽しみな気持ちと、不安な気持ちが半分半分でした。5時間ほどのフライトの中で出された機内食はチキンカレーだったのですが、いわゆる日本のカレーではなく、香りがどことなくタイを感じられるものでした。美味しかったです。
スワンナプーム国際空港に着いてからは電車に乗ってホテル付近の駅まで行きました。タイの電車の座席は日本のものとは異なり、球場の座席のようなプラスチックのものでした。日本の電車は遠出する人にも優しい構造なのだなと感じました。加えて、座席が少なく、とにかく乗れる人の人数を増やしているという印象も受けました。
この日は一度荷物をホテルに置いた後、有名なレストランに連れて行っていただきました。
カニやエビなど魚介類の料理が豊富にありました。正直、私はエビが苦手なのですが、このレストランでいただいたエビは臭みが少なく、大変美味しかったです。また、タイ料理もいただいたのですが、こちらでいただいたトムヤムクンの辛さは辛いものが好きな日本人でもなかなか対応できないほどで、大変印象に残っています。この経験により、トウガラシが少しでも入っているものは、そもそも日本で使われているトウガラシより辛い品種をつかっているからなのか、文字通り「危険」なので、食べるのを避けるようになりました。それくらいタイでの辛い料理は本当に辛かったです。
2日目(9月1日)
タイにきて早々に自由行動だったので、みんなでタイの観光地を巡りました。有名なワットポーは、入り口から、とても威厳さを感じました。それぞれの建物の配色が日本では決して見ないようなもので、つい引き込まれてしまいました。寺院の木の下には、猫がたくさんいて、仏教国であることもあり、動物にやさしいのだろうなと思いました。
その他、40バーツほどで乗ることのできる船に乗ることもしました。私はこれが一番地元の方々の中に溶け込んでいるようで楽しかったです。チャオプラヤ川を走る船の上からは、ワットアルンを見ることも出来ました。しかし、チャオプラヤ川にごみを捨てる人も見られ、川の水もとても濁っていたので、絶対に落ちたくないなと強く思いました。
暁の塔として有名なところです。夕暮れ時のこの塔が大変きれいなので、調べてみてください。
タイの食事が苦手な私たちでも美味しく食べることができたのはヌードルです。ヌードルといっても米から作られているものなのでもちもちしています。ぜひ、挑戦してみてください。
タイでは、野良犬の姿を多く見かけました。中型犬くらいの大きさでかわいらしいので触りたい気持ちもありましたが、狂犬病の恐れがあるので、決して触れませんでした。そう考えると、狂犬病の心配をほぼしなくていい日本は恵まれているなと感じました。
3日目(9月2日)
オープンマーケットの見学をした後、タマサート大学へ行き、講義を受けました。
食肉を販売しているところでは、衛生管理がほとんどされておらず、日本との差をはっきりと感じることが出来ました。野菜や果物を販売しているところでは、見たこともないほどの量の青果が売買されており、圧巻でした。
タマサート大学では、微生物に関する講義を受けました。獣医学の講義で細菌学の知識を身に着けていたので、英語の授業でしたが断片的に理解することが出来てうれしく感じました。
4日目(9月3日)
人工甘味料を作っているウエノタイという会社を訪問しました。こちらの会社では、タイでとれたキャッサバというタピオカの原料としておなじみの作物からマルチトールとソルビトールを作っています。私たちがよく食べているコンビニのお菓子などによく使われていると教えていただいたので、帰国後よく確認しているのですが、本当にたくさんの商品にこれらの甘味料が含まれており、感動すらしました。
5日目(9月4日)
ヤマモリタイランドを見学させていただきました。特にヤマモリが作っているレトルトカレーは日本でもよく目にすると友人が言っていたので、先日近所のスーパーのレトルトコーナーに行ってみたのですが、ヤマモリのタイカレーが売っていました。つい、買ってしまいました。味は日本人好みだけれどもタイの味を失わなに形になっていて、企業努力をたたえたい、そんな気持ちになりました。
6日目(9月5日)
カセサート大学にお邪魔させていただきました。タイの食物や、海産物、食肉の生産について講義を受けた後、ヤギやヒツジのいる牧場を見学しました。日本の大学ではあまり見ないほどたくさんの動物がいて、うらやましい気持ちになりました。水牛などもおり、こんなところで獣医学を学ぶことが出来たら最高だろうなと心の底から思いました。
ヤギがかわいかったです。
7日目(9月6日)
この日は最も楽しみにしていたプリマハムタイランドの見学に行きました。自社製品についてたくさんの試食を準備してくださり、食べ比べすることが出来ました。加工肉はどうしても安いものというイメージがあり、本来の肉の美味しさは失われていると考えていましたが、その考えが覆されるどころか消えてどこかに行ってしまうほどの美味しさでした。工場内の清潔さも高水準で、日本でプリマハムの食品を見つけるとあの光景を思い出し、安心して買えると毎回思ってしまうほどでした。すばらしい会社でした。
8日目は移動だけだったため、割愛させていただき、以上を私の研修の感想とさせていただきます。総じて、楽しく、知らないことをたくさん知ることが出来た研修だったと思います。