実習体験記

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令和3年度 食料生産実習体験記#1

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副専攻では、9月13日と9月15日2日間 食料生産実習(日帰り実習)を実施しました。

(例年は2泊3日の実習ですが、コロナ感染拡大防止のため、昨年度に続き今年度も

日帰り実習となりました)

食料生産実習は 神戸大学大学院農学研究科附属 食資源教育研究センター にて実施する

牧場実習です!

この実習の体験記、植物バイオサイエンス課程の2年生が執筆してくれました!

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9月13日と9月15日の2日間、日帰りで神戸大学大学院農学研究科附属食資源教育研究センターにて実習をさせて

いただきました。

~1日目~

はじめに牛舎案内をしていただきました。繁殖牛舎と肥育牛舎、放牧されている牛の様子を見に行きました。
牛舎の中では、時々牛の鳴き声が響いていました。実習に参加する前は牛舎の匂いは牛の体臭や糞の匂いがきついと思っていましたが、実際は予想よりも匂いは感じなかったです。
牛舎を案内していただいた後、いよいよ実際に牛の取り扱い方を学びました。人が牛を誘導するとき、牛が人を怖がる性質を利用して牛を追いやったり、ロープで牛を引っ張ったりして誘導します。次の写真はロープを柵にくくりつけて牛を固定するときの、ロープの結び方を皆で練習している様子です。

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牛房から牛を出して、散歩しました。牧草をずっと食べている牛や、発情して興奮している牛など様々な牛がいました。ロープを引く牛の力はとても強く、私が散歩させられているのではないかと思うほどです。牛は草を舌でかき集めるようにして食べます。その様子もじっくり観察できました。

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散歩の後はブラッシングをしました。ブラッシングは牛のストレス軽減につながる大切な作業です。ブラシはトゲトゲとした金属でできており、人が触ると少し痛いですが、牛は鈍感で痛みを感じにくく、がりがりと少し強めにブラッシングをする方が気持ちよくなるそうです。ブラッシングをしながら牛の体の様々な部分を触りました。

体型測定では牛の体高と腰角幅を測定しました。T字型の測定器やキャリパーという測定用の器具を用いました。牛はなかなかじっとしていてくれないので測定のために牛を支えるには力が必要でした。
みなさん「鼻紋」というものをご存じでしょうか。鼻紋とは牛の鼻先にある紋様のことです。人間の指紋と同じように、牛の鼻紋も個体ごとに紋様が異なります。そのため、鼻紋を採取することで、牛の個体識別を行うことができます。鼻環を持って牛の鼻を固定し、鼻をペーパータオルで拭いてすぐにローラーで鼻にインクをつけ、紙を押し付けるという作業を複数人で力を合わせて行いました。牛は鼻周りをすぐなめてしまうので、素早く作業を行わなければなりません。鼻環をつかみ、牛の体を動かないように抑えないと牛はすぐ動いてしまうので、牛が動かないようにするのが大変でした。

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牛の肥育に欠かせないのは給餌です。牛の餌には粗飼料と、濃厚飼料という2種類の餌があり、粗飼料はイネ科の牧草など繊維質が多い飼料で、濃厚飼料はトウモロコシ、小麦のぬか、大豆のかすといったタンパク質や炭水化物を多く含むものです。牛房ごとに決められた量の餌を自分たちで量りとり、餌を与えました。餌を与えるとすぐに牛はよく食べてくれて嬉しかったです。

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2日目~

農作業機器の操作

 2日目の午前はトラクターの運転を体験しました。発進、乗り降りの仕方を教わり、指導員のサポートのもと、トラクターの運転操作を行いました。最初はレバーやクラッチの操作が難しく感じましたが、徐々に慣れていき、とても楽しく乗れました。

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牛の体重測定行いました。牛房から牛を体重計へ追い込み、体重計に牛を乗せて体重を測定します。小柄な牛の体重は300kg前後、大きい牛は700kg近くの体重があるものもあり、あまりの重さに驚きました。体重計を警戒しているのか、体重計に乗るのを嫌がる個体もいました。5、6人の力でも全然動きません。牛のお尻の下部分に肩を入れて押したり、ロープで引っ張ったりして、なんとか測定することができました。何匹も測定しているうちに、牛の大きさや体格の違いを見て、体重を大まかに予測できるようになり、最後には牛の体重を皆で予想しあったりしました。

最後に牛の給餌を行いました。1日目と同じ牛房の牛に給餌しましたが、私が給餌を行った牛房では、餌の分量が1日目と少し変わっていて、牛の状態に合わせた餌の管理が行われていることが実感できました。

~最後に~

この実習を通して、牛を取り扱い、牛の健康状態に気を配る大変さを感じました。私は植物バイオサイエンス課程で、主に植物について勉強していますが、植物と動物の生産現場の違いを知ることができ、動物についての観点から食の生産について考えるきっかけになりました。このコロナ禍で、普段の大学の授業ではオンライン授業が続く中、実際に生産現場に行って、牛やトラクターに触れて体験できたことが本当に貴重な経験になりました。