教育プログラムの概要

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これまでの「食」に対する教育は、動物性食品と植物性食品の特異性があることから、それぞれ独自の教育体制で行われてきました。しかし、農産物や畜産物が生産されてから消費者の口に入るまでの流通・加工ルートが複雑化した現在では、食品にさまざまな原材料が含まれるようになり、動物性、植物性を分けて考えては正確に把握することはできません。輸入食品残留農薬や食品表示偽造など、脅かされる食の安全に係わる多くの社会問題に対応していくためには、これまでの教育に加え、動物性、植物性両方に関する深く幅広い知識が必要だと考えています。
「動植物系教育融合による食の教育プログラム」では、「消費者までの流通・加工ルート」や獣医学類と応用生命科学類植物バイオサイエンス課程、それぞれが専門とする「動物、植物の特性の特異点や類似点」などを講義や実習を通して学びます。また、大阪府にある公共機関の積極的な活用、講義と連動する実習と学生参加型プログラムの実施など、より実践的な教育プログラムを目指しています。「食」に係わる問題の原因や背景を踏まえ、「食」についてさまざまな角度から考え、行動できる人材育成が目標です。